ペットサロンのトリマーは人気のある職業ですが、同時に非常に過酷な仕事でもあります。
『初めてトリミングする子が、緊張や興奮で施術できない。それでも飼主様の期待には応えなければいけない・・・』
『予約がダブルブッキングしてしまい、通常の時間の半分で仕上げなければいけない。その間も次のワンちゃんが溜まっていく・・・』
『大きな子を何度も持ち上げていたら、腰を痛めてしまった。トリミングの姿勢をとるのがつらい・・・』
このような施術中の課題や忙しさに加えて、お会計や予約の管理、キャンペーンなど同時にこなさなければなりません。限られた時間と人員の中で高品質なトリミングを提供するためには、業務の効率化が必要です。
そのためシステム導入による効率化が注目されていますが、ペットサロン向けのシステムの選定は慎重に行わなければなりません。適切なシステムを選ばないと、情報漏れや誤りが生じ業務の手間が増えてしまう可能性があります。
操作に慣れていない場合や、システム自体のインターフェースや機能がわかりにくいものであると、適切に利用できない可能性があります。
その結果、システムがかえって業務を妨げる要因となってしまい、サービスの質を低下させてしまう可能性があります。
サロンシステムを選定する際の重要なポイントは、「予約・会計・顧客管理・カルテ・集計分析など、様々な機能を一元管理できるもの」を選ぶことです。
これにより、業務の効率化とサロン経営の安定が実現できます。
特定の機能に特化した製品を導入すると、情報照合や統合に手間がかかり、負担が増えることも考えられます。
当記事では、ペットサロンの具体例を交えつつ、私たちアライド・システムの完全クラウド型POSシステム『A’staff Cloud』の機能を紹介しながら”一元管理できるサロンシステムを導入するべき理由”について説明します。
私たちは、サロン向け電子カルテ「A’staff（エースタッフ）」を開発・提供する会社。メーカーならではの情報を交えながら、わかりやすくお伝えしていきますので、初心者の方もご安心ください。
今すぐ詳細を知りたい方は、こちらよりお問い合わせください。
予約状況と顧客情報をまとめて管理しよう
ペットサロンは、スケジュール管理が重要です。様々な機能と連動できる予約管理機能は、サロンに大きなメリットをもたらします。
なぜなら、予約表からこれまでの施術の履歴を写真や申し送りを含んだ詳細なカルテ情報を確認することができれば、当日に来店予定のペットを迎えるのに適切な準備を行うことができるからです。
例えば、同じ『カットコース』や『シャンプーコース』というメニューでも、犬種毎にお値段や予約枠の時間を設定していることがほとんどです。
ですが、同じ犬種でもペットの性格や行動は、大きく異なることがあります。
同じ飼主様の家庭で暮らしている、2頭のトイプードルであっても、それぞれの子にトリミングを行うのに必要な準備や、心構えはそれぞれ違います。
来店予定のペットを迎えるのに適切な準備を行うためには、『過去にどのメニューを施術したのか？』はもちろん、『カットの長さなど、どのように仕上げたのか？』、『実際にどれくらいの時間がかかったのか？』『この子と接するにあたって注意しなければいけないことは何か？』『飼主様のこだわりはあるか？』といった様々な情報を、予約表からスムーズに確認しなければなりません。
美容室やエステサロンなど、人間のお客様に対してサービスを行う業種であれば、その場でお客様に確認することもできますが、ペットサロンの場合は、ペットには言葉が通じませんし、飼主様が施術中も店内いらっしゃることは稀です。
なので、飼主様から事前にカウンセリングした内容や注意事項、またこれまでの来店時の履歴を様々な視点で記録し、各スタッフがいつでも閲覧できるように簡単に管理できる状態にしておく必要があります。
適切な売上管理を実現するために
ペットサロンのオーナー様がシステムの導入を検討されるきっかけとして、最も多いご要望は、予約管理のシステム化による効率の向上です。
しかしながら、サロン経営において予約管理に劣らず重要なのが、売上の管理です。
売上金額の定期的な集計分析は、サロン運営の継続に欠かせません。
やらなきゃいけない・・・ということはわかっていても、日々のトリミング業務やスケジュールを管理するので手一杯で、売上管理を満足にできていないというオーナー様も少なくはありません。
ですが、日々の会計情報がそれぞれの機能と連携することで、会計データを接客や製品開発に活用できるようになり、売上の最大化を実現するための強力なツールとなります。
会計情報が顧客情報と連携していれば、会計履歴からいつも購入しているペットフードといった物販などを確認することができるので、どのスタッフが対応した場合でも忘れずに提案することができます。
その結果、お客様から「このお店は私の事をちゃんと覚えてくれている」と感じていただくことができ、顧客満足度の向上と売り逃しの防止につなげることができます。
さらに、それぞれの情報を連動させることにより、特定のメニューについて指定の期間中にどれくらいの人数が・いくらで購入されているかを集計できるだけでなく、具体的にどのお客様が購入しているかを特定することができます。
ペットサロンでは、シャンプーやカットなどの基本のコースに加え、サロン特有のスパなどの付加価値的なメニューや、そのお店でしか買えないフードといった物販を充実させて、他のサロンと差別化を図っていることが多いですよね。
近年ではペットフード市場において食の多様化が進んでおり、「無添加」「オーガニック」といった自然派食品や、ペット用のグラノーラなど、健康志向の新しい食品が注目されています。量販店では手に入りにくい、珍しい商品を取り扱うことは、独自の施術メニューを開発するよりも手軽に取り入れられる差別化戦略の一つです。
そういったサロン特有のメニューを、どのお客様が購入されているかを分析することで、 商品が予定通りに売れているのかを確認し、売れ筋の商品と、思うように販売できていない商品を把握することができれば、製品開発の効果測定ができるだけではなく、正確な在庫管理を行うことが可能となります。
電子カルテで数字に表れない情報を見える化
加えて、売上金額や来店期間、来店回数といった数値で表せない情報を補うためには、電子カルテ機能が役立ちます。
会計の履歴には残らない、写真や手書きシートといった視覚情報で記録を残せば、次回の施術時、「いつもの感じにしてください」などと言われた場合、再現することが簡単になります。
例えば新人のスタッフがヒアリングを行い、別のトリマーの方が施術を行うといったシチュエーションの場合、特に心強い機能です。
データを分析して、アプリで活用しよう
日々のサロンワークに伴い、POSシステムに蓄積される売上や来店に関する様々なデータは、正しく集計・分析を行うことで、施策に活用できるサロンの財産となります。
これらのデータを、スマートフォンアプリと連携することで、それぞれのお客様と適切なコミュニケーションをとるための接点が生まれ、精度の高い施策を実行に移すための手段を手に入れることができます。
顧客分析の基本となるマーケティング手法で、『RFM分析』と呼ばれるものがあります。
これは「最終購入時期」「購入頻度」「購入金額」の3つの指標で顧客をグループ分けし、それぞれのグループに合わせた施策を行うための分析手法です。
「いつも決まった期間で来てくださっていたお客様が来店しなくなったので、再来店を促したい」
「定期的にトリミングやシャンプーの施術をアナウンスし、来店を促したい」
「トリミングの効果がなくなってしまう前に、もっと短いスパンで来店していただきたい」
これらを行いたい場合、まずPOSの顧客情報や来店履歴から各種データを分析することになります。
その際、POSシステムと連携するスマートフォン用アプリがあれば、上記のような指標からセグメント分けされたそれぞれの顧客グループに対し、リマインドのご案内や、特別なクーポンを配信するなど、適切なアクションを行うことができるようになります。
さらに、来店時期や金額といった情報に限らず、「どのメニューを購入したか」まで分析することができれば、新商品やおすすめのコースを“まだ体験したことのないお客様”だけに絞り込み、ご案内のメッセージを配信することができます。
このように、スマートフォンアプリという『お客様との接点』が、様々な情報と連携できるようになっていることで、サロンの施策をさらに強化させることができます。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
当記事では、『予約・会計・顧客管理・カルテ・集計分析…など、様々な機能をまとめて一元管理できるシステムを導入するべき理由』についてご説明させていただきました。
ですが、最も大切なのは「どのような機能を使って、これからどのようなサロン創りを実現していきたいか」をイメージしながら、システムを検討することだと思います。
予算も時間も限られる中で、様々なシステムから、あなたのサロンに最も良いシステム選ぶのは、簡単なことではないと思います。
もし、私たちアライド・システムのPOSシステム『A’staff Cloud』にご興味をお持ちいただけたのであれば、下記のボタンよりお気軽にお問い合わせください。