美容サロンがLINE公式アカウントを活用するメリット
店舗や企業のLINE公式アカウントの活用が年々広がっています。
導入を検討している方や既に有効活用している方、あるいはよくわからないけれどとりあえず導入してみたという店舗もいらっしゃるでしょう。
今回はそんなLINE公式アカウントの基本的な機能や美容サロンで活用するメリットについてお伝えします。
LINE公式アカウントとは
LINEは月間のアクティブユーザー数は9,500万人以上にのぼる、
現在日本で最も利用されているメッセージングアプリです。
そんなLINEのビジネス用アカウントが、『LINE公式アカウント』です。
1対1のチャット機能や、友達になっている方に一斉配信することができます。
また、トークでスタンプを送信したりアンケート機能を利用したりと、
LINEに備わっている機能を個人アカウントと同じような感覚で利用できます。
LINE公式アカウントの主な機能
1.メッセージ配信
LINE公式アカウントのメッセージ配信で、追加されている友だちへ一斉にメッセージを配信することができます。
主にプレゼント情報や、クーポンの配信、新メニュー情報などを一斉配信する際に使います。
DMよりも低コストで手間もかから無いので、これだけでも大きなメリットですね。
開封率なども確認できるので、どのメッセージに対して反応があったかも分かります。
2.チャット
個人宛にメッセージを送る機能です。
1対1のチャット機能なので、内容がほかのユーザーに読まれる心配がありません。
ユーザーからの個別の質問への回答などに活用することができます。
3.リッチメニュー
リッチメニューは、トーク画面の下部に固定で表示されるメニュー機能の
ことをいいます。
リッチメニューには、各ボタンが配置されており、リンクを挿入することができ、
リンクが挿入されているボタンをクリックすることで、リンク先へ遷移します。
例えば店舗の案内や予約への案内を行いたい場合、トーク画面にリッチメニューを設定しておくと、視覚的に分かりやすく予約の誘導ができます。
さらにLINE公式アカウントでは自動応答メッセージも設定できるので、
「アクセス」や「駐車場の場所」「営業時間、定休日」など、よくある質問をリッチメニューに追加する事でコミュニケーションコストを抑えることができます。
4.クーポン
LINE公式アカウントのクーポンは、美容室へ来店した際に利用できるクーポンを
LINE友だちに追加したユーザーへ配信できる機能です。
来店から1か月後、2か月後など定期的にクーポンを送ることで、
2回目以降の来店を促す事もできます。
5.ショップカード
ショップカードは、ポイントカードをLINE公式アカウントで発行・管理する機能です。
1回の来店で付与するポイント数や特典内容を、提供者側が設定できます。
また、ショップカードへ遷移するリンクをリッチメニューに設定することができます。
リッチメニューに導線を表示することで、ユーザーはLINE公式アカウントのトーク画面を開けば、すぐにショップカードへアクセスできるようになります。
美容サロンがLINE公式アカウントを利用するメリット
1.メッセージの一斉送信ができる
LINE公式アカウントを利用すれば、メッセージの一括送信が可能です。
新しく取り扱いを始めた商品や、季節ごと、時々でおすすめしたい情報を、顧客に一斉送信できます。
またクーポンの配信などもできますので、リピート率向上の施策を行う事ができます。
紙のDMのように手間がかからず、電子メールよりも開封率が高いのでこの機能だけでも利用する価値があります。
2.プロフィールに美容室やサロン情報を掲載できる
LINE公式アカウントを作成すれば、サロンの基本的な情報を掲載しておくことができます。
『美容室の基本情報・メニュー・金額・スタイリスト情報』などのユーザーが知りたいことはLINE公式アカウントに掲載しておきましょう。
お問合せの電話を対応する手間を省けますし、必要な情報が見つけられないことによる
機会損失を防ぐことに繋がります。
3.友だち追加広告で、新規顧客の獲得が期待できる
LINE認証済みアカウントでは、「友だち追加広告」機能で
友だちを獲得する為にLINEアプリ内に広告を出すことができます。
「エリア」「性別」「年齢」「興味関心」などで絞り込めるターゲティング機能により、
効果的にLINE公式アカウントの友だちを集めることができます。
LINE公式アカウントは基本的に友だち登録を行ってくれたユーザーに対してメッセージを送る事ができますが、このような広告の出稿により、新規の友だち獲得の施策を利用できます。
広告は「トークリスト」や「LINE NEWS」「LINE VOOM」の画面に表示されます。
4.来店・販促の向上
LINE公式アカウントでは、クーポンやショップカードを作れることが魅力のひとつです。
その結果、来店・販促の向上に期待できるのもうれしい特徴です。
たとえば、連休前の集客を狙い、クーポンを発行すれば、ポイント付与や割引によってお得さがアピールされ、来店につながる可能性があります。
なお、ショップカードはQRコードをユーザーに読み取ってもらう必要があり、
LINE公式アカウントの管理画面からQRコードを作成しなければいけません。”
5.来店時の顧客満足度向上
いつでもLINEから予約ができるというメリットは、施術中のお客様にとっても大きなメリットがあります。
それが、予約の電話がかかってきたときです。
この場合、お客様に施術をしている最中だと、電話対応をするために施術を中断しなければなりません。
電話対応をしてくれるほかのスタッフがいる場合はいいですが、一人で経営をする店舗だと、電話のたびに施術を中断しなければなりません。
つまり業務効率の低下にあわせて、施術中のお客様をないがしろにしてしまう可能性につながります。
LINEで予約を受け付けることができれば、中断することなく施術に集中できるので、
サービスの質が向上したり、業務効率が改善されたりと、顧客満足度の向上も期待できます。”
LINE公式アカウントを利用する際のコツ
メッセージ配信の効果を高めるコツ
メッセージ配信の効果を高めるためには、メッセージの内容だけに力を入れれば良いわけではありません。
いくら配信メッセージの中身の作成に時間をかけたとしても、ユーザーにメッセージを読んでもらえなければ何の意味もありません。
そこで重要なのが、メッセージの配信時間や配信の頻度です。
これらにひと工夫を入れることで、配信機能の効果を最大限高めましょう。
1.ユーザーの生活リズムに合わせた配信時間
企業や店舗の業種や、ユーザーの職業、年齢層によってメッセージが目に留まりやすい配信時間は異なります。
美容やファッションのカテゴリでは、通勤時間帯やランチタイム、帰宅後などの時間帯に配信することで、メッセージを読んでもらいやすくなるというデータがあります。
あなたのサロンの想定する顧客層の生活スタイルに合わせた時間帯に配信することを心掛けましょう。
2.配信時間は少しずらすと埋もれにくい
公式アカウントのメッセージは、毎時00分に配信するのではなく、例えば「02分」など少しだけ時間をずらして配信することがおすすめです。
ほとんどの企業やサロンは、メッセージを00分に配信しているため、同じく00分に配信するとメッセージが埋もれてしまう可能性があるためです。
例えば、16:00ちょうどにメッセージを配信するのではなく、少しだけ時間をずらして「16:02」などに配信すると、ユーザーのLINEアプリ上では、16:00ちょうどに配信した競合アカウントのメッセージよりも上にトークルームが表示されるので、その他のアカウントの配信するメッセージに埋もれにくくなります。
3.配信頻度が多くなりすぎないよう、注意する
仮に、毎日公式アカウントからのメッセージが届くと、ユーザーは煩わしく感じブロックしてしまう可能性があります。
悪い印象を持たれてしまうと容易にブロックされてしまうのはLINEの弱点です。
メッセージ配信は多くても週1回、月に2〜4回に留めておくのが妥当です。
配信に有難みを感じてもらえるような、適度な頻度を意識してみましょう。”
LINE公式アカウントを利用する際の注意点
1.アクションしてくれた人としか個別トークができない
LINE公式アカウントで、友だちと1対1のチャットを行うには、友だち側からアクション（メッセージやスタンプなど）をもらわなければなりません。
友だちと個別でやり取りしたい場合は、あいさつメッセージで「友だち追加ありがとうございます！良かったら、メッセージやスタンプを送ってみてね！」など、友だち追加後に送信できるアクションを促す必要があります。
それでも全ての友達が反応してくれるわけでは無いので、全員とやりとりする方法を考えるよりは、ある程度は割り切って運用する方が良いでしょう。
2.ブロックされやすい
LINE公式アカウントは、気軽に友だち追加しやすい反面、すぐにブロックされてしまうのも事実です。
・配信数が多くわずらわしい
・自分に必要な情報が少ない
・配信時間が合わない
友達に対してこのような運用を続けてしまうと、自分には不要なアカウントだと判断し、ブロックする可能性があります。
3.友だちが少ないと効果を得にくい
LINE公式アカウントからメッセージを配信できるのは、友だち追加してくれたユーザーのみです。
よって友だち数が少ない場合、思ったような効果を得られない場合があります。
LINE公式アカウントを開設したら、まず友だちを増やす施策を考えましょう。
例えば、店舗ビジネスであればQRコードの発行がおすすめです。
・ホームページに掲載
・店頭のポスターに貼る
・席のPOPに貼る
QRコードは、スマホで簡単に友だち追加できるのがメリットです。
ぜひQRコードを活用して、友だちを増やしてみてください。
4.アカウント削除で全ての友だち情報が消える
アカウント削除になると、今まで集めた友だちの情報は全て消え、一からやり直さなければなりません。
健全な運営を行っていたとしても、LINEヤフー社側の判断で突然アカウント削除になる可能性もあります。
例えば、ガイドラインでは問題ないエステ関係の業種であっても、肌の露出の多い画像などを配信してしまうと、ガイドラインに違反するアダルトコンテンツと判断され、停止になるケースもあるようです。
一度LINE公式アカウントが停止されると、復活させることはできないので、利用規約とガイドラインは必ず確認しておきましょう。
アカウント削除になると、今までかけた時間とコストが無駄になってしまいます。念を入れるのであれば、SNSなど他媒体へ誘導や、LINE以外で顧客管理を行っておくと良いでしょう。
まとめ：美容サロンでLINE公式アカウントを活用しよう
いかがでしたか。
今回はLINE公式アカウントの基本的な機能や、サロンで活用するメリットについてまとめてみました。有効に活用すればコストパフォーマンスに優れ、業務効率の大幅な向上を見込めます。まだ導入されていないサロン様は、改めて検討してみてはいかがでしょうか。
私たちアライド・システムが提供するサロンシステム『A’staff Cloud（エースタッフクラウド）』は、LINE公式アカウントとの連携オプションをご用意しております。
会計・来店履歴や顧客管理機能をサロンのLINE公式アカウントと連携することで、LINEを通じてセグメントされた顧客ごとに最適なメッセージの配信やリッチメニューから会員ステータスや来店履歴の確認ができる等、双方のメリットをさらに活用できます。
「LINEを通じてお客様との接点を強化したい」
「来店データを生かして、リピーターの定着に結び付けたい」
そのようにお考えのサロンオーナー様は、是非一度お問い合わせください。