旅行や出張などで長期外出する際にペットを預かるペットホテル。
現代社会の忙しい生活スタイルにマッチしたサービスです。
サロン視点で言えば、大型連休の収益増を狙えたり、いざというときに飼主にとって頼りになる存在として、信頼を深めて囲い込みを狙えます。
コンスタントにお預かりすることが出来れば、決して少なくない売上に繋げる事ができます。
しかし意外な事に、ペット市場全体はここ数年で着実な成長性遂げているにもかかわらず、ペットホテルの登録件数は減少している という統計が出ています。
成功するペットホテルと、そうではないホテルとの2極化が進んでいると言えそうです。
ペットホテル事業を成功させるには、付加価値の提供や競合サービスとの差別化が必要です。
今回はペットホテルで収益を高めるためのコツについて紹介します。
安定した経営には、収益の多角化が重要
ペットホテルは季節によって売り上げが大きく変わることがあります。
夏休みや大型連休の時期にはたくさんの人が利用しますが、平日は稼働率が低い傾向にあるので注意が必要です。
付帯するサービスを強化することで、収益の安定化と単価アップを目指しましょう。
トリミングやヘルスケアサービスとの相乗効果
トリミングは定期的に受ける必要があるので、ホテルでカットやシャンプーなどの施術を提供するのは、安定した収益を得るために定番かつ有効な手法です。さらに宿泊中にトリミングを済ませる事ができるので、飼主の手間が省けて利便性の向上に繋がります。
ホテルを利用していただくためには、飼主様との信頼関係が重要です。
まずはトリミングを通じて関係性を構築し、ホテルのご利用を促していきましょう。
ヘルスケアサービスの導入は、専門性と責任が伴いますが、ペットホテルの価値を大きく高める可能性があります。
ペットホテルでは一般的なトリミングサロンに比べ、滞在時間が長くなります。
数日間にわたる宿泊であれば、定期的な健康状態の確認やペットの健康状態に応じた特別食や食事制限の対応といった、自宅では実施できない専門的なケアを提供する機会が生まれます。
宿泊中に健康管理も行えば、別途病院に行く頻度を減らすことが出来ます。
使用体験を活かした物販の販促活動
ペットホテルの独自性をアピールするために、物販を強化することはたいへん有効です。
ケア用品やフードなど、ホテルならではの視点を意識し、宿泊中の使用体験を活かした販促活動を行いましょう。
代表的なものでは、ペットフード、首輪やリード、おもちゃ、シャンプーやブラシなどのグルーミング用品が挙げられます。
加えて、ホテルオリジナルのTシャツ、タオル、マグカップなどのロゴ入り商品を販売すれば、店舗のブランド強化につなげる事ができます。
季節に併せたイベントやワークショップで顧客と交流
イベントを定期的に開催することで、ペットホテルの魅力を高め、顧客との関係性を強化することができます。
SNSなどを活用して積極的に情報発信を行うことで、イベントの告知や報告を効果的に行い、新規顧客の獲得にもつながります。
クリスマス会やハロウィンパーティーなどの季節に合わせたイベントや、ペットの誕生日や飼い主記念日に合わせた記念日イベントは定番ですね。ペットと飼い主が一緒に参加できる写真撮影会を実施し、思い出作りを提供しましょう。
獣医師や動物行動学の専門家を招いてペットの健康管理や躾に関するセミナーやドッグヨガやペットマッサージなどペットの健康増進につながるワークショップは、専門家や他の飼主との交流が生まれるので、集客にも有効です。
また、ペットと一緒に楽しめるアクティビティやペットフード作り教室やペットグッズのDIYワークショップなどの体験系イベントや、保護犬・猫の譲渡会や募金イベントといた社会貢献活動は、ホテルの社会的評価を高め、競合との差別化にもつながります。
ペットホテルに清潔さは必須
ペットホテルにおける清潔さと快適性は、顧客満足度を高め、リピート利用を促すために非常に重要な要素です。
ペットホテルでは、定期的な清掃と消毒が不可欠です。特に、宿泊スペース、トイレエリア、食事を提供する場所は、常に清潔に保つ必要があります。
使用する清掃用具や消毒剤は、ペットに優しいものを選ぶことが重要です。
ペットの臭いが周囲に広がらないよう、消臭効果のある内装材や空気清浄機を導入することが推奨されます。
定期的な換気も重要で、ペットが快適に過ごせる環境を提供します。
衛生的な食事管理も忘れてはいけません。食器やフードの保管場所も清潔に保ち、食事提供時には新鮮な水とともに衛生的な食事を提供します。
セキュリティの取り組みを訴求しよう
ペットホテルにおけるセキュリティは、ペットと飼い主の安心・安全を確保するために非常に重要です。SNSなどを活用してセキュリティの取り組みを上手くアピールすることができれば、それ自体が付加価値になります。
ペットの安全対策として、他のペットとのトラブルを防ぐためにペット毎に十分な個別スペースを提供したり、脱走を防止するためにドアや窓、フェンスなどの設備を強化が挙げられます。また、特に大型のペットホテルでは各ペットに識別タグを付け、混同や取り違えを防ぐことも有効です。
施設そのものの安全対策も強化しましょう。ウェブカメラを導入すれば、24時間体制でペットの様子を確認でき、安全を確保できます。
緊急時に迅速に対応するための警報装置や緊急通報システムも防犯対策には重要です。
加えて、情報セキュリティの観点も忘れてはなりません。
個人情報や預かり情報を適切に管理し、外部への漏洩を防ぎましょう。
まとめ
いかがでしたか。
家族の一員であるペットを預けていただくには、飼主様から信頼を勝ち取ることが必須です。
安全・安心の設備や運用を担保したうえで、顧客に発信しましょう。
その上で、プラスアルファの価値を提供できる施策を取り入れていきましょう。
ペット業界はこれからも着実に成長することが見込まれています。お客様に価値提供し、事業を成功させるために参考にしていただければ幸いです。
私たちアライド・システムはサロンPOSシステム『A’staff Cloud(エースタッフクラウド)』や電子カルテを通じ、たくさんのペットサロンの経営を支援しております。
よろしければ下記よりお問い合わせください。