売上額だけでない大事なものとは?

売上UP

美容室の経営において、売上額は確かに重要です。

しかし、それだけを追い求めると見えにくくなる「真の価値」が存在することも事実です。

今回は「売上額だけでない大事なものとは?」というテーマで、美容室が継続的に成長するために見逃せない重要な点について掘り下げてみたいと思います。

売上額だけでない大事なものとは?

1. 商品売上の割合を高めることでリピーターを増やす

顧客が商品を購入する理由は、「その商品が好きだから」だけではなく、「信頼できるスタッフが薦めてくれたから」というものが多いものです。

商品売上の割合を高めることで顧客との接点が増え、次回もその商品を使用したいと感じることでリピート率が向上します。

顧客が自宅で使うプロダクトについても、適切なアドバイスを行いましょう。
これが長期的に信頼関係を築くための一歩です。

2. 指名売上だけに頼らず、フリー客へのアプローチも意識する

指名売上が高いことは良いことですが、それだけに頼らずフリー客に対しても適切なアプローチを行うことが大切です。

フリー客を次回の指名客に転換できるよう、施術中のコミュニケーションを工夫したり、再来店を促すためのキャンペーンを活用したりすることが効果的です。

フリー客のフォローアップにも力を入れ、彼らに「また来たい」と思ってもらえるような案内を積極的にしていきましょう。

3. 客単価の向上を意識する

客単価は売上に直接的に影響を与える指標です。

しかし、単にメニューを増やしたり高額メニューを提案するだけではありません。

顧客のニーズや悩みに合った提案を行い、満足度の高いサービスを提供することで、自然と単価が上がっていきます。

特にリピート客には、その人の好みや悩みを深く理解した上でサービスを提案することが大切です。

4. 新規客の指名率を意識してリピーターを増やす

新規客を獲得することも大事ですが、その後のフォローも重要です。

新規客がリピーターになり、さらに指名してくれる顧客へと成長してもらえるよう、初回の施術と接客を大切にしましょう。

新規客に対しては、お試しメニューや次回割引のインセンティブを用意することで、再来店のきっかけを作りやすくなります。

5. 技術売上と商品売上のバランスを取る

技術売上が中心である一方で、商品売上にも力を入れることは収益の安定化につながります。

技術売上が強いスタイリストでも、顧客にぴったりの商品を提供することで、施術後の満足度を高めるだけでなく、美容室全体の売上構成をより強固にします。

スタッフそれぞれが技術と商品知識を兼ね備えることで、お客様の「日常の美しさ」を支えるパートナーとしての存在感を高めることができます。

A’staff Cloudで出来ること

このバランスや成長を確認できるものが「売上ロジックシート」になります。

この機能を使って売上額以外に美容室が注目すべき重要な視点をご紹介します。

1. 商品売上比率で顧客との関係を強化する

売上ロジックシートを見ると、総売上に対する商品売上の比率が前年に比べ大きく変動していることに気づきます。

商品売上の割合が高い美容室では、顧客への商品提案がしっかりと行われている可能性が高く、またそれによって信頼を築く機会が増えています。

例えば、日常のヘアケアに最適な商品を提案することで、顧客との信頼関係を深められ、長期的なリピーターを獲得するためのベースを築けます。

2. 客単価の細かな変動に注目して価値を提供する

ロジックシートの客単価比較では、少しの差が見逃されがちですが、顧客の支払額には常に「付加価値」が反映されています。

客単価が上昇しているときは、新たなサービスや技術の導入が奏功している可能性が高い一方、客単価が下降しているときはサービス内容を見直す必要があるかもしれません。

しかし、店の都合(売りたい)で勧めるのではなく、顧客にとって「価値ある体験」を提供するという意識を大事にしましょう。

3. 再来率の改善で信頼関係を築く

売上ロジックシートの再来率のデータは、リピート率や既存顧客との関係性を示す指標です。

例えば、再来率が上昇している場合、それは顧客にとって来店が「習慣化」していることを示しています。

一方、再来率が低い場合は施術後のフォローが不足している可能性が考えられます。

再来率を上げるためには、次回来店のメリットを伝えること、顧客が自店に行く理由を明確にさせること、が大事になります。

4. 新規離反率を低減し、未来のリピーターを育成する

新規顧客の離反率が高いと、その場限りの関係で終わることが多くなります。

技術者別の売上ロジックシートを用いることで、新規顧客の再来率や離反率を更に細かくチェックできます。

新規客の再来店率が低いスタッフに対しては、初回来店時の接客やアフターフォローに注力することをアドバイスしましょう。

5. サービスの内容ごとに売上を分解し、技術の強みと改善点を見極める

技術者別の売上ロジックシートの技術区分別売上や単価のデータから、カット、カラー、パーマなどの施術において、どの分野が最も顧客に支持されているかを把握できます。

例えば、カットの売上やカラーの売上が高い場合、それが強みとなり、そこにさらに力を入れることで全体の収益が安定します。

そして高い売上を上げているスタッフが、その具体的な技術や接客方法を共有する仕組みを作ることが大切です。

まとめ

美容室の経営では、売上額はもちろん重要ですが、それを支えるのは「顧客との信頼関係」です。

売上ロジックシートを活用して、再来率や商品売上の割合など多様なデータから、売上額だけでない「大事なもの」にも目を向けていきましょう。

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