あなたの美容室の売上に貢献しているのは、どのお客様なのかを知っていますか?
予約管理や顧客管理にPOSでの売上登録~POSレジの締め作業。
美容室の営業日には、同じようにPOSレジに入力していると思います。
そんなPOSレジも、予約管理や売上管理、顧客管理で情報を登録しておくだけではありません。
マーケティングの機能を取りいれたPOSシステムでは、日々登録している売上や顧客情報を元に様々な情報が簡単にわかります。
美容室向けのPOSシステムからどんな事がわかるの?
とまだまだPOSシステムについて知らないことだらけではありませんか?
POSシステムで目的を持って使うことであなたにとって、価値ある情報を提供できます。
この記事では、価値ある情報の1つ「あなたの美容室の売上に貢献しているのは、どのお客様なのか」について紹介します。
まずは、あなたのサロンと自身の現状を把握することが、次の行動への始まりとなります!
パレートの法則
「2:8の法則」というのを聞いたことはありませんか?
「20%の顧客が売上の80%を生み出している」という法則です。
これを「パレートの法則」と呼びます。
これらを調べるのに一般的にデシル分析を使います。
下記で簡単にデシル分析について紹介します。
【デシル分析】
上記を調べるのにデシル分析を使います。
デシルというのは、ラテン語で10等分するという意味になります。
デシル分析というのは、顧客を10等分して上位何割の顧客によって、どのくらいの売上が占められているのかを量る手法です。
優良顧客がサロンの売上にどのくらい貢献しているかを見ることができます。
裏を返せば、本当に上位20%の顧客が売上の80%を占めているのか、つまりパレートの法則が成立しているかをチェックする分析手法ということになります。
美容室の顧客分析
では、美容室においてはどうでしょう?
「4:8」
40%の顧客で、80%の売上を生み出しています。
美容室のデータを調査した結果になります。
さらに、多くの美容室では、上位10%の顧客で、美容室で販売する店販品の約50~60%を占めるということもわかりました。
これをわかりやすく説明するとこのようになります。
年間に1000人の顧客が美容室やサロンに来店し、店販品の合計売上が100万円だとします。
上位10%(優良顧客)は、100人になります。
その100人の顧客で店販品の売上が60万円ということです。
上位10%の顧客に店販品のアプローチすることが大切です。
あらためて上位10%の顧客の重要性は認識できたかと思います。
ここで1つ質問です。
あなたの美容室に来店しなくなった上位10%の顧客、つかめていますか?
上位10%の顧客であれば、30日~60日のサイクルで来店される方がほとんどだと思います。
例えばその顧客が、90日サロンに来ていない、120日サロンに来ていないことを定期的に確認していますか?
上位10%の顧客であれば、スタイリストやフロントスタッフとも関係性は築けているでしょう。
家庭や仕事の事情での引越しなど、もう美容室やサロンには来店できないという顧客の情報もつかめているかと思います。
問題は、そういう情報を確認できていない顧客を定期的に確認し、失客を防ぐすべをしているかということです。
売上上位10%のお客様1人で、年間にいくら美容室でお金を使っているか?
もし売上上位10%の顧客1人が、美容室やサロンに来店されなくなったときに、同じ金額を補填するには、何人の新規顧客を獲得しなければならないか?
そう考えると上位10%の顧客1人の失客を防ぐことの必要性が、いかに大切かわかると思います。
POSシステムで簡単に!美容室で貢献度の高い顧客を確認する方法
美容室の年間売上で上位10%のお客様。
顧客管理をアナログやExcelや簡易的なPOSで管理している場合、アナログで調べることはできると思います。
しかし、それを調べるまでに膨大な時間を費やしてしまいます。
POSシステムで、既にこのような機能があるシステムを使用すればこの無駄な時間を省きます。
わたしどものPOSシステムでは、顧客シェア分析という機能で、調べることができます。
下記は、顧客シェア分析表になります。
分析表の見方について紹介します。
ある期間(ここでは1年)のデータになります。
全件数:1836人
美容室に1年間で来店した顧客の人数が、1836人になります。
各ランク:183.6人
1836人÷10=183.6人になります。総売上を基準に全件数を10段階に分けています。
Aランク:183人(総売上の上位10%)で、総売上は14,658,676円(比率37.2%)、技術売上は13,090,421円(比率35.2%)、店販売上は、1,568,255円(比率68.2%)、客単価は10,638円、1人当売上は79,667円、来店回数は7.5回、女性比率は96.7%
顧客シェア分析表では、数値の確認になります。
他にも顧客シェア分析では、いろいろ有益な情報がわかります。
例えば
Aランクのお客様
Aランクのお客様でモバイル会員の方、そうでない方
Aランクのお客様で、最近、美容室に来ていないお客様
さらには、美容室全体だけでなく、担当者ごとに確認できます。
自分の担当しているお客様の顧客シェア分析ができ、お客様との関係性を作るのに役立ちます。
まとめ
あなたの美容室、あなた自身のデシル分析をやってみて、売上上位10%の顧客が何割の売上を占めているかをせひ確認してみてください。
その中でもし理由がわからずに、美容室にしばらく来ていないお客様がいたら、すぐに行動をおこしてみましょう。
この記事が皆様の気づきのきっかけとなり、サロン経営のお役に立てたら幸いです。