美容室経営にとってかかせない指標の1つである顧客の「リピート率」。
POSシステムによって、リピート率計算方法の考え方が違うことをご存知ですか?
既にPOSシステムを何度か変えて使っている美容室経営者の方は、ご存知かもしれません。
これから美容室を開業される方には、POSシステムを選ぶ前に、ぜひ知っておいていただきたい。
今回は、美容室で重要なリピート率!リピート率で失敗しないPOSシステムを選ぶ方法について紹介します。
先日、美容室経営者とスタッフ評価のことで打合せをしました。
そこでリピート率計算方法の考えについて話を聞きました。
「以前、使っていたPOSシステムのリピート率は、月単位だったのでスタッフ評価に使えなかった。
今のPOSシステムのリピート率は、日単位だから正確にスタッフ評価できる。」
「月単位」と「日単位」の違い、わかりますか?
リピート率計算方法の考え方
リピート率とは・・・
例えば4月に美容室に来店したお客様が、その後90日以内にどのくらい戻ってきた率
これがリピート率になります。
注目していただきたいのが、90日以内というところです。
ここが、月単位と日単位で異なります。
月単位のリピート率の場合
4月に美容室に来店した顧客が、5月、6月、7月以内に戻ってきた率がリピート率になります。
設定によっては、4月(当月)も含めた場合もあるとのことで、その場合は、
4月に美容室に来店した顧客が、4月、5月、6月以内に戻ってきた率がリピート率になります。
4月30日に美容室に来店した顧客だと6月末まで実際には、60日ほどしかない訳です。
90日以内といっても実際は60日以内のリピート率になってしまいます。
「日単位」のリピート率の場合
4月に美容室に来店した顧客が、その後90日以内に戻ってきた率がリピート率になります。
例えば4月1日に美容室に来店した顧客が、90日以内ですと6月30日までに戻ってきた率がリピート率になります。
どういう計算かというと
4月2日~4月30日までの期間が、29日
5月1日~5月31日までの期間が、31日
6月1日~6月30日までの期間が、30日
29日+31日+30日=90日になります。
4月2日に来店した顧客が、90日以内ですと7月1日までに戻ってきた率がリピート率になります。
日単位の場合、実際の日数で計算します。
皆さんの使っているPOSシステムのリピート率は、どちらで計算されていますか?
リピート率計算が日単位で分析できる2つのメリット
- リピート率を公平に評価
- 来店期間や○日以内を自由に設定
リピート率を公平に評価
4月1日と4月30日に来店した顧客が90日以内に戻ってきているかを公平に見れることで、スタッフ評価に使えます。
技術売上や指名売上だけでなく、リピート率を給与に反映している美容室もあります。
給与に反映するとなると基準があいまいだとスタッフからの反発もでてきます。
ですが、日数なら説得力ある説明ができます。
来店期間や○日以内を自由に設定
リピートの基準日数が、90日や120日ではなく、来店サイクルを少しでも短縮して、来店回数を増やしたいので80日をリピートの基準日数としているというような考えの美容室。
意図をもって再来店日数の基準を持っている美容室では、現状分析や結果の検証をする際にとても効果的に使えると考えます。
月単位の考え方では、できなかった課題が、日単位の考え方で解決できます。
また来店期間や○日以内を自由に設定することで、キャンペーンなど行った際のリピート率など確認できます。
例えば5月21日~6月20日にキャンペーンを行い、次の来店を45日以内にオススメした場合の効果検証にも使えます。
実際に45日以内でリピートした顧客は誰なのか、またリピートしなかった顧客は誰なのかが、顧客名など簡単にわかります。
またそこからDMなどのアプローチも簡単にできます。
※リピート率について更に詳しく知りたい方は、『【リピート率】美容室の顧客のリピート率を知る!』をご覧ください。
まとめ
今回は、POSシステムの美容室で重要なリピート率で失敗しないPOSシステムを選ぶ方法について紹介しました。
リピート率は、美容室経営にとって重要な指標です。
「リピート率」=お客様からの絶対評価
美容室にリピートして来店していただけるということは、何にも変えられないお客様からの絶対評価です。
リピート率の考え方にも注目して、皆様の考え方に合った最適なPOSシステムを選ぶ参考になれば幸いです。