美容室にとってリピート率は最も重要な項目のひとつ。
どのサロンでも必ず分析している数値です。
今回は、リピート率UPのために、まずはチェックすべき7つの項目をご紹介します。
美容室がチェックすべき7つのリピート率
- 1.リピート率の業界平均値
- 2.新規リピート率(3回目まで)
- 3.技術メニュー別
- 4.年代×性別
- 5.失客時のメニュー×合計来店回数
- 6.スタッフ別の平均値/サロン内の平均値が分かってくる
- 7.過去実績
1.リピート率の業界平均値
まずは、リピート率の業界平均値です。
以外と知らない方も多いようです。
美容室のリピート率平均値は以下です。
再来日数 | 既存リピート率 | 新規リピート率 |
45日 | 30%-35% | 15%-20% |
60日 | 45%-50% | 25%-30% |
90日 | 65%-70% | 30%-35% |
新規リピート率(3回目まで)
どの美容室でも新規集客にチカラを注ぎます。
しかし、
先に述べたように新規リピート率はどうしても低くなりがちです。
特に集客サイトを多く利用している美容室の場合は、新規リピート率にかなりのバラつきがあります。
特に見るべきは
新規の固定化率 = 3回目までのリピート率です。
例えば、
1回目で失客が多い場合
- 初回クーポン目当ての新規客が多い。
- 自サロンの魅力 < 他サロンのクーポン
と、お客様に判断されているケースが考えられます。
2回~3回目で失客が多い場合は、以下のケースが考えられます。
- 2度目以降の施術に満足できなかった
- 初回ほどの満足度が得られなかった
つまり、単に新規リピート率といっても、
初回と2回目以降の失客の理由は異なる = 対策も別々に必要ということがわかります。
3.技術メニュー別
新規/既存のリピート率は毎月確認するが、メニュー別のリピート率はあまり見ていない。
弊社ユーザーのなかにもこういったサロン様がいらっしゃいます。
しかし、リピート率向上には、メニュー別リピート率の把握は必須です。
いま起きている失客は、
- パーマ施術時
- カラー施術時
- カットのみ
どのような状況で多く発生する傾向にあるのか、を把握できれば改善策も具体化します。
例えば、
- パーマのリピート率が低い
⇒パーマ施術後にアフターフォローのメール配信を行う。
(ホームケアのコツなどを記載して)
- カットのみ施術している場合のリピート率が低い
⇒お試しのヘッドスパやトリートメントメニューをオススメし、まずは体験頂く。
簡単な例ではありますが、
このようにメニュー別ごとにリピート率を分析することで、具体的な対策が見てきます。
原因を把握できていないまま、やみくもに頑張ってみてもリピート率は上がりません。
4.性別×年代
サロンごとにターゲットとする顧客層はあるかと思います。
しかし、実際に来店されるお客様はそれぞれです。
性別×年代別のリピート率を見ることで、
- ターゲット層は狙い通りリピートしているのか
- スタッフ別に性別×年代別リピート率にかたよりはないか
- 来店数ではなく、リピート率の高い顧客層はどこか
などが見えてきます。
特にサロン/スタッフの得意とする性別×年代のリピート率は売上のコアとなる部分のため、定期的に見直すことをおすすめ致します。
5.失客時のメニュー×合計来店回数
お客様がサロンを変える理由で最も多いものは『技術・センス』です。つまり、どのメニューで失客が増えているかを知ることは、売上UP に直結しています。
例えば、同じ失客のなかでも
- 初回カットで失客したお客様
- 5回目のパーマ・カラーで失客したお客様
では、来店しなくなった理由は異なります。
失客率低下にはまず、
なぜ、どのような状況で、離脱が多く発生しているのか = 失客原因を明らかにすることが先決です。
原因がわかれば、後は丁寧にひとつひとつ改善していくことが可能です。
6.スタッフ別の平均値
上記のリピート率はサロン全体だけでなく、スタッフ別に確認されることをおすすめ致します。
スタッフ別にリピート率を見ていくことで、
- あるスタッフはパーマ系のリピート率がダントツで高い。
- あるスタッフは20代女性のリピート率がダントツに高い。
- あるスタッフは来店5回以上の失客がダントツに少ない。
など、データをもとにした、スタッフごとの特徴 = “強み”が見えてきます。
それぞれの“強み”には必ず背景・理由があります。
例えば、
- パーマ系のリピート率が高いスタッフ
⇒パーマ施術時のカウンセリングが的確だった
- 20代女性に強いスタッフ
⇒得意なスタイルの評判がよかった。
- 来店5回以上(固定客化)に強いスタッフ
⇒毎回新しい提案を行うようにしていた。
上記のような“やり方”をサロン全体/スタッフ間で共有することで、
サロン独自に”勝ちパターン”が形成されます。
7.過去実績と比較する
ここまで、リピート率を確認する上で重要な7つの視点をご紹介してきましたが、
その多くは、データ化するまでもなく、皆さんが感覚的に感じていることだと思います。
なぜ、わざわざデータ化する必要があるのか。
そのメリットは以下になります。
- 過去実績と比較して、上手くいったこと/いかなかったことの判断が明確になる
- 何から対処するべきか、悩む時間が軽減される(強み・弱みの明確化)
データはすべてではありませんが、データを活用することで得られるメリットを大きなものです。
まずは、今回ご紹介した7つのリピート率をチェックしてみてください。
データはすべてではありませんが、データを活用することで得られるメリットは大きなものです。まずは、今回ご紹介した7つのリピート率をチェックしてみてください。
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